看板建築の銭湯

▼姫路から山陽電車で高砂に向う。北前船の寄港地だった高砂には古い街並みが残っていることは知っていたが訪問は初めてだ。昔国鉄高砂線のC11を撮りに来たことはあるが、当時は古い街並みには全く関心がなかった。

・高砂線にはC11牽く貨物列車が運行されていたが、旅客列車はすべてDCだった。

▼駅前に観光案内所で高砂線や国鉄高砂駅のことを訪ねたが、あまりご存じないようだった。鉄道が廃止されたのが1984年と40年近く前のことなので若い人が知らないのは当然だろう。「そういえばこの先に昔の電車の転轍機がありますよ」と言われた。確かに道路わきに錆びた転轍機がある。しかし「電車」の転轍機はないだろう。

▼旧国鉄高砂駅跡には車輪がモニュメントとして鎮座しているだけで何もなかった。

▼駅前広場の前にはアーケードのかかった銀座商店街が伸びているがほとんどの店がシャッターを下ろしていた。かってはここが街の中心繁華街だったとはとても信じられないほどの寂れようだ。鉄道が消え駅がなくなり人の流れが変わったせいか・・。

▼商店街の入り口近くに古色蒼然とした銭湯があった。表から見ると一見モルタル二階建てのようだが裏に回ると看板建築なのは一目瞭然。この銭湯、パリパリの現役なのが驚き、隣の建物には燃料となる木片がぎっしり詰まっていた。

・入口には「営業時間は午後4時から11時まで」と記した木板がぶら下がっていた。

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