1968年(昭和43年)3月 北海道蒸機撮影旅行10 雄別鉄道

3月8日(金)曇

▼釧路8時12分発の雄別鉄道で雄別炭山へ向かう。DCの後ろに木造客車を連結していたのでこちらに乗る。列車はは寒々とした冬枯れの原野を走り9時21分終点雄別炭山に到着した。

▼DCが到着するとC118が石炭列車を牽いて出発しようとしていたので急いで線路に降り発車を撮る。

▼コッペルの205が盛んに入れ替えをしていた。205を追いかけて構内を駆け回っていたら機関士から「あんたどこから来たの」と声を掛けられたので少し話をした。

▼ポッパーの近くに1001がいた。機関士の話では12時40分に通勤列車を牽いて古潭まで行く、運賃は無料とのことで乗ろうかと思ったが、やっぱり走る姿を撮りたい。駅の待合室で休んだあと、古潭方面に向かって線路を歩いた。しかし線路端の電柱が邪魔してなかなかよい場所が見つからない。焦っているうちに時間が来てしまい、結局線路端のつまらないところで撮るしかなかった。それでも蒸気機関車が木造客車を牽いて走るのを見るのは初めてで印象深かった。線路を駅に向かって歩いていると通勤列車(機関車は逆向き)が古潭から戻ってきたので慌ててカメラを向けた。

▼庫を覗くと8721、8722がいた。8722の方は廃車だが8721は時々使うとのことだった。暗いので残念ながら撮れない。雄別鉄道は面白かった、旅客列車はDC化していたが、(時刻表にはない)蒸機の牽く通勤列車があったからだ。次回はちゃんとした場所で通勤列車を撮ろう、三脚も買おう。(下は8721、手持ちコニパンssではぶれぶれ)14時12分発のDCで雄別炭山を後にする。15時10分釧路到着、今夜のねぐらは釧路18時35分発根室本線小樽行424列車だ。

▼ところでネガをもう一度チェックすると1つだけ雄別炭鉱のC1165を写したコマがあった。順番からすると尺別を終え新富士で写したものだ。とすると(メモには記していないが)昨日は新富士で下車し雄別埠頭線を撮って釧路に向かったのか、確かにそんな気がする。記憶の底からうっすら50年前の行動が蘇ってきた。

▼この日の支出675円(定食120円、あんこもち40円、駅弁150円、雄別鉄道往復運賃340円、釧路バス代25円)メモには定食は恐ろしくまずかったとある、どこで食べたのか記憶にない。釧路?雄別炭山?

・この日の行程

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