折尾・変貌する駅

▼折尾駅は4年前にも訪れた(春の琺瑯紀行第3日目 折尾にて)この時は路線変更工事は進行中だったが、基本的な駅の構造は従来のままだった。4年たった現在、すっかり様子がが変わっていた。すでに筑豊本線は高架化しており、鹿児島本線のアンダークロスは廃止されていたのだ。

▼(左)筑豊本線は高架化され(右)筑豊本線のホームは橋上へ移動、新線を経由して蓄電池電車DENCHAが若松と直方を直通するようになった。

▼廃止された立体交差と地上ホーム。これらの遺構が完全に姿を消すのもあとわずかだろう。

▼直方方面へは新線が建設されたため、廃線となった従来区間の架線は取り除かれ線路には雑草が生い茂っていた(左)。新駅完成の際には鹿児島本線黒崎方面からの列車も新駅経由になる予定だが鹿児島本線直通電車はまだ旧ルートを運行していた(右)。

▼駅のすぐ近くにある堀川沿いの小さな飲食店が連なる一角は昔のままだった、昔はこの川を小船が往来し子供たちが水遊びに興じていたとはとても信じられない。

▼予定では工事の完成は来年中(2021年)らしい。新折尾駅が完成し、従来線の遺構がすべて消えてしまったら駅周辺の様相は一変するに違いない。しかしどんな近代的な駅に生まれ変わっても、頭の中に浮かぶのは煙の臭いが染みついた蒸機の行き来するあの時代の折尾駅だ。

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